こんやはお楽しみです。｜エロ漫画（ いっきづか）d_603707

ファンタジー世界を舞台に、魔王討伐の任務を任された勇者が主人公。期限1ヶ月以内とされていた目標を、わずか1週間で完遂してしまった彼の前に、同行していた魔法使いが現れ、達成を称えるやりとりが描かれます。
魔法使いの言動には戸惑いも見られ、予定外の展開に対するやさしい対応や関係性の変化が、静かに描かれていきます。

本作は、コミティア152で発行されたオリジナル作品。全35ページにわたり、モノクロで展開されるストーリーは、テンポの良い会話やキャラクターの個性を楽しめる構成になっています。

魔王討伐という壮大な旅の終わり、焚き火を囲むグレイン・ケンネルとフェンベルグ・ウィンナットのやり取りから始まるこのエピソードは、一見するとファンタジーの王道のようでいて、その実、かなり風変わりで人間臭さに満ちています。二人でここまで辿り着けたことにしみじみする静かな雰囲気の中、グレインは突如として「ウィンさん、良かったら…」と前置きしつつ、「セ〇クスしてくれないか」と真顔で切り出します。その言葉のあまりの直球さに、ウィンナは最初こそ「？」と戸惑いながらも、徐々に事態を理解し怒りと困惑をにじませます。普通なら告白してから交際して…と段階を踏むはずなのに、いきなり最終目標に飛びついたグレインに対して、「まだ旅を始めたばかりでギルドで仲間を探していたときに君を見て…」という彼の回想が挟まることで、彼の気持ちが一時的な欲望ではなく、長い時間をかけて育まれたものであることが自然と伝わってきます。それでも「下心だけで見てたなんてショックです」と語るウィンナの反応もまた真っ当で、二人の価値観の違いとすれ違いが見事に描かれています。

それにしても、「君は世界一エロい！」とまで叫んでしまうグレインの必死さには、笑いながらもどこか憎めない真剣さがにじみます。ウィンナの「君のエロさは旅を続けるほどに増している」「正直もう魔王よりウィンナの方がヤバい」とまで言い出すあたりは、もはや愛の告白というより崇拝に近いですが、そこには彼なりの誠実さと感謝の気持ちが感じ取れます。だからこそウィンナも、戸惑いつつも「私もすっかり彼に好意を…」と自覚し、真顔で「1ヶ月以内に魔王を倒すことが条件」と宣言するくだりには、照れや悩みを押し込めた彼女なりの本気が伝わってきます。

そしてそのわずか1週間後、見事に魔王を倒して王城へ報告に来る二人。王様の前で感謝される場面の裏で、「早くない!?」と心の中で叫ぶウィンナの表情が、この物語全体を象徴しています。1ヶ月はかかると思っていたのに、欲望に忠実すぎる彼が即座に成し遂げたことで、彼女の予想は良い意味で裏切られます。シリアスな旅の締めくくりにして、どこかユーモラスで愛おしい、そんな余韻の残る一編でした。

こんやはお楽しみです。はHitomiやhentaiで見れますか？

2025年6月時点ではHitomiやhentaiで配信されていないようです。

安心して視聴するならFANZAなどの正規配信サイトを利用するのが安全です。